Word 2010 文字列の体裁3(並べ替え)

  1. 表の並べ替え
  2. タブで区切られた文の並び替え
  3. 並べ替え キーを2種類使用する方法
  4. 段落単位の並べ替え

文字列の体裁3(並べ替え)

「段落」グループの「並べ替え」を使用すると、指定した範囲について、文字コード順または数値の順に並べることができます。

サンプルデータsort font_es.docx「文字列の体裁3(並べ替え)(演習)」を開きます。

「並べ替え」のボタン

対象は表だけでなく、文章でも適用可能です。一番上の行をタイトルにすることもできます。並べ替えの方法は数値と文字コードなどを選ぶことができます。並べ替える基準を「キー」と呼びますが、複数のキーを指定することも可能です。例えば、クラス番号と出席番号の2項目を基準として並べることができます。

ここでは、「表」「タブで区切られた表でない文」「段落単位」の3種類の並べ方について説明します。

例えば、「123とABC」の間にタブがある場合、カーソルを左端から右方向に移動させると

「1」「2」「3」「タブ」「A」「B」「C」と聞こえます。

表の並べ替え

果物と生産量の表を「生産量」の順に並べ替えます。選択範囲の一番上の行は、各列の説明がある「タイトル行」として、処理します。

* アクセスキー: Alt H S O

(注1) 現在フォーカスを持っている場所は「最優先されるキー」です。下方向 キーを押してその内容を聞くと「列1」「列2」「列3」と聞こえます。これは、先頭の行をタイトルとして認識していないことを示しています。タイトルを指定しない場合は、「列1」「列2」「列3」と表示されます。

「並べ替え」のダイアログ ボックス 「最優先されるキー」は「列」 「並べ替え」のダイアログ ボックス 「最優先されるキー」は「生産量 トン」 「並べ替え」のダイアログ ボックス 「種類」は「数値」

(注2) 標準では「昇順」、つまりだんだんと数値が大きくなる順番に並べられます。したがって、表は生産量が少ない順になっています。数値の大きい順にしたい場合は、「降順」にしてください。


タブで区切られた文の並び替え

並べ替えの対象は表だけでなく、タブで区切られたテキストでも可能です。例え表になっていなくてもタブで区切られていれば、表と同じように並べ替えることができます。

ただ、Wordの標準設定では、タブなどの編集記号は表示されません。音声では、非表示の状態でもカーソルを移動すれば、タブが読み上げられます。編集記号の表示・非表示を切り替える手順は以下の通りです。

【便利なショートカットキー】
 編集記号の表示・非表示: Ctrl + Shift + 「(開き括弧) キー」

下の表は、項目と項目の間に「タブ」が挿入されています。
    品番 品名 生産量 トン
    90 りんご 300
    205 なし 200
    301 みかん 100

ここでは、果物と生産量の表の品名を「五十音順」に並べ替えます。

* アクセスキー: Alt H S O

「並べ替え」のダイアログ ボックス 「最優先されるキー」は「品名」 「並べ替え」のダイアログ ボックス 「種類」は「五十音」

並べ替え キーを2種類使用する方法

サンプルデータのリストの項目は、「クラス」「出席番号」「名前」です。クラスごとにまとめ、その中で出席番号順に並べることができます。それでは、試してみましょう。

* アクセスキー: Alt H S O

「並べ替え」のダイアログ ボックス キーを2個設定

段落単位の並べ替え

一般の文章の場合、各段落の先頭で並べ替えることができます。例えば、各段落の先頭が「手順010」「手順020」「手順011」となっていれば、「手順010」「手順011」「手順020」の順に並べ替えることができます。それでは、今並べ替えた表の下にある文章を段落単位に並べ替えてみましょう。ここでは、タイトルはありません。

* アクセスキー: Alt H S O

「並べ替え」のダイアログ ボックス キーは「段落」

【ワンポイント1】 数値の並べ替えでは、数字に全角と半角の区別はありません。

【ワンポイント2】 数値の並べ替えの場合、漢数字は数値として正しく取り扱われません。

【ワンポイント3】 JISコードで「1」「2」「11」を並べ替えると、左から1文字づつ調べるので「1」「11」「2」になります。

操作の結果はサンプルデータsort font_kk.docx「文字列の体裁3(並べ替え)(結果)」をご覧ください。